カバー工法を知って屋根のリフォームに挑戦!
カバー工法は、屋根のリフォーム方法の一つで費用が安くすみ、工期期間が短いなど今人気のリフォーム方法です。
カバー工法は、屋根は傷んでいるけど下地は大丈夫な場合、もともとある屋根材を剥がさずその上から新しい屋根を被せるという施工方法で、葺き替えと比べてコストを抑えられますのでリフォームに挑戦しやすいと思います。ただ、どの屋根でも採用できるわけではないので注意が必要です。
カバー工法ができない屋根
・瓦屋根
瓦屋根のように波型の形状は、カバー工法はできません。表面がフラットな屋根でないと施工が難しいからです。
・劣化が酷いスレート屋根
ストレート屋根は、カバー工法ができますが、築年数が経っていると屋根だけでなく下地も傷んでいる場合が多いので、上から新しい屋根をかぶせても十分な補修とはいえないからです。
特に雨漏りが発生している場合は、木材が腐食していたりして固定する釘を打つこともできませんので、カバー工法はできません。
・古いトタン屋根
こちらも築年数により下地が傷んでいる場合が多いため、カバー工法には向きません。
ご自宅の屋根がカバー工法が出来るかどうか屋根修理業者に確認すると良いでしょう。
ちなみに屋根修理の業者選びは、なかなか大変でした。下のリンクをご覧ください。
ブログ屋根修理に関する詐欺業者にご注意
カバー工法に適している屋根
・スレート
・ガルバリウム鋼板
・トタン
この中でもガルバリウム鋼板が軽量で耐久性があるため人気です。
屋根のカバー工法のリフォーム手順
①既存の屋根を汚れやほこりをきれいに水洗いします。
②いらない棟板金は貫板と一緒に外して清掃します。雪止めがしてあったらそれも外します。
③きれいに清掃した既存の屋根の上からアスファルトルーフィングと呼ばれる防水シートを敷きます。シートとシートの隙間の浸水を防ぐために上下に防水シートを10cm重ねます。
④屋根材を設置
アスファルトルーフィングを敷き終えたら新しい屋根材を設置していきます。棟と重なりあう部分は雨水が入らないように金切りはさみでサイズを加工しながら丁寧に一枚一枚敷き詰めて設置していきます。
⑤貫板を設置
木製より腐食がしにくいプラスチックの貫板は、強風などにより棟板金の飛散被害の対策になります。
貫板を設置したら防水用のスポンジを両側に貼り付けます。そうすることで棟板金の脇の隙間から雨水が入り込んでこないように防ぎます。
⑥棟板金を設置
貫板の上に棟板金を被せていきます。棟の形に合わせて固定しますが、棟板金は強風の影響を受けるのでSUSビスという釘よりも固定力があるビスを使ってしっかり固定します。
⑦コーキング処理
つなぎ目を塞ぐ作業のコーキング処理をしていきます。板金の合わせ目の隙間からの浸水を防ぐために周りをテープで養生したら、コーキング剤をなじませてヘラなどで表面を整えて仕上げていきます。
⑧屋根のカバー工法完了
以上、カバー工法の施工方法を簡単に説明しました。
ご自分でリフォームを検討する前に屋根の現状をプロにチェックしてもらってからリフォームを進めてください。
価格を安く抑えられ、工事期間も短く済ませられるかもしれません。